【2023年最新】匝瑳の粗大ゴミ処分
｜持ち込み･回収方法から料金まで

 匝瑳の自治体に粗大ゴミの処分を依頼する方法

匝瑳市の自治体に粗大ゴミの処分を依頼する場合は、市民が自分でゴミ処理施設に直接搬入する方法のみとなります。他の自治体では行われている場合もある、戸別回収は実施されていません。その点について、まず注意してください。

匝瑳の粗大ゴミの回収規定

まず、匝瑳市によって粗大ゴミを回収してもらうためには、匝瑳市に在住する市民でなければなりません。市の予算で回収事業を行っているため、匝瑳市内に現住居を置いていない人からの依頼は受け付けられないのです。また、匝瑳市では粗大ゴミの戸別回収が実施されていません。一般的なゴミと一緒に粗大ゴミを捨てても、市によって回収されないことはもちろん、日時を予約して係員に訪問や回収を依頼することも現在では受け付けられていませんので、ご注意ください。


匝瑳市民が粗大ゴミを自治体に回収を依頼する方法は、指定のゴミ処理施設への直接搬入のみとなります。匝瑳市民による直接搬入を受け付けているのは、匝瑳中継施設（松山清掃工場）（所在地：匝瑳市松山107番地）と、東総地区クリーンセンター（所在地：銚子市野尻町1678番地1）の2カ所となります。事前予約は基本的に不要ですが、受付時間が決まっていますし、混雑具合によっては長い間待たされることもあります。時間に余裕を持って直接搬入をするのがおすすめです。

粗大ゴミ分別の基準

匝瑳市で粗大ゴミかどうかを分ける基準は「指定のゴミ袋に入るかどうか」で、入り切れないものは粗大ゴミとされます。つまり、指定ゴミ袋に入り切れず、その口を結べない状態でゴミ収集所に置いていても、一般ゴミや資源物として回収されることはありません。係員によって回収が拒否されて、問題点が書かれた黄色の紙が貼られ、その場に置いたままになります。その粗大ゴミを出した市民が責任を持って、指定の場所に直接搬入しなければなりません。


なお、匝瑳市指定のゴミ袋で最大のものは「普通ごみ専用袋(大)」の45リットルです。およそ65cm×80cmの大きさで、他の自治体でも一般的によくあるサイズとなっています。ただ、普通ごみ専用袋の中からゴミの一部分が飛び出ていても、袋の口を結べる状態であれば、一般のゴミとして回収される可能性があります。念のため、前もって匝瑳市の環境生活課環境班(0479-73-0088)に問い合わせると確実です。

粗大ゴミの出し方・手順

匝瑳市で自治体に粗大ゴミの処理を依頼する方法は、市民が直接する搬入方法のみです。まずは、廃棄する粗大ゴミが本当に市指定の「普通ごみ専用袋(大)」に入らないかどうかを確認しましょう。もし、袋の口を閉じられる状態で中に入る大きさなのであれば、一般ゴミとして回収してもらえますので、そのほうが簡単に済みます。


もし、指定ゴミ袋に入らない場合は、粗大ゴミとして匝瑳中継施設か東総地区クリーンセンターに持ち込むしかありません。ご自身で自家用車や軽トラックなどを所有している場合は、その車両に載せて搬入しましょう。トラックの荷台に載せる場合は、搬送途中で路上に落下しないよう、ロープで固定するなどして落下防止の措置を取ります。施設に到着して、粗大ゴミの荷下ろしも住人自身で行わなければならない場合があります。一度に持ち込む粗大ゴミは、2トントラック1台分にとどめておきましょう。それを超える分量を一度に持ち込むと、搬入を拒否される場合もあります。事前に持ち込み先に問い合わせて相談しておけば、搬入を数回に分けるよう指示される場合もありえますが、確実に処分できるでしょう。


車両を所持していない場合、レンタカーを借りるのも有効です。運転免許を所持していない方なら、ご近所に声を掛けて、よその住人と協力しながら粗大ゴミを一緒に運んでもらうのもいいでしょう。どちらのゴミ処理施設も、最寄り駅から徒歩30分以上かかり、めぼしい公共交通機関もないため、粗大ゴミを持参して持ち込むのはおすすめしません。

粗大ゴミ収集依頼方法

匝瑳市での粗大ゴミ収集を依頼する方法は、匝瑳中継施設か東総地区クリーンセンターへの直接搬入のみです。よって、それぞれの現場で直接、係員に呼びかけて粗大ゴミの回収を依頼することになります。基本的に事前予約は不要ですが、年末の大掃除シーズンや年度末の引っ越しシーズンなどで直接搬入の混雑が予想される場合や、一度に大量の粗大ゴミを持ち込む場合などは、前もって各施設に問い合わせたほうが確実です。地震や水害、台風などの自然災害などにより、匝瑳市周辺の多くの家屋が被害を受けている状況では、やはり粗大ゴミの直接搬入が殺到すると想定されるため、自治体が事前予約を呼びかけることもあります。実際、2019年秋の大型台風による千葉県水害などを受けて、東総地区クリーンセンター等に粗大ゴミの直接搬入をする際、前日までの予約を受け付けの条件としていた時期もあります。


草むしりや庭掃除をした後に出た草や葉、あるいは植木の剪定枝を直接搬入する際は、中身が見える透明・半透明の45リットル以下の袋に入れて、まとめておくようにします。災害などで折れたり朽ちたりした樹木の枝や幹も同時に搬入する場合、草・葉・植木剪定枝を入れた袋と一緒にせず、分けておかなければなりません。車両での運搬によって粗大ゴミを搬入する場合、荷下ろしも市民の手によって行わなければならない場合がありますので、荷下ろしに対応できる体力のある人を同乗させるようにしましょう。無事に粗大ゴミの処分が受け付けられた場合、所定の手数料を支払えば、一連の依頼は完了となります。


もし、粗大ゴミの搬入後に、係員によって自治体による回収の対象外だと判断されれば、その日は粗大ゴミを持ち帰るしかなくなり、無駄足になってしまいます。次項の「1-5.粗大ゴミとして出せないもの」を前もって確認した上で、自治体による回収対象となっている粗大ゴミのみを確実に直接搬入するようにしましょう。自治体が回収しない粗大ゴミの処分については、民間の不用品回収業者に相談しなければなりません。

粗大ゴミとして出せないもの

粗大ゴミの持ち込みについて

地域によっては、ゴミ処理予算の合理化などの目的で、近隣の複数の自治体が予算を出し合い、共通のゴミ処理施設を利用している場合があります。匝瑳市の場合、近隣の銚子市や旭市と合同で「東総地区広域市町村圏事務組合」を組織しており、この組合の管轄下にあるゴミ処理施設が「東総地区クリーンセンター」（銚子市野尻町1678番地1・0479-30-2311）です。また、匝瑳市内にも「匝瑳中継施設」（匝瑳市松山107番地・0479-85-7110）が置かれています。匝瑳市内のどの地域からも、クリーンセンターより匝瑳中継施設のほうが位置的に近いです。ただ、匝瑳中継施設は規模が比較的小さいので、もし混み合っていることが予想されれば、最初からクリーンセンターに持ち込んだほうがいい場合もあります。いずれのゴミ処理施設に搬入する場合も、運転免許証など匝瑳市民である事実を証明できる公的書類を携帯しておきましょう。


匝瑳中継施設は、匝瑳市の中心部であるJR八日市場駅から、県道106号線などを経由し、約5kmの位置にあります。徒歩では約1時間かかりますし、めぼしい公共交通機関もありませんので、粗大ゴミを持参するのは現実的とはいえません。自家用車や軽トラックなどで運搬するようにしましょう。直接搬入は、月曜から土曜日の午前8時30分～正午・午後1時～4時までの受け付けです。日曜日と年末年始は休業ですので注意してください。


東総地区クリーンセンターは、2021年から供用開始されたゴミ処理施設で、銚子市内に所在しています。それでも東総地区広域市町村圏事務組合を管轄する匝瑳市民が持ち込んだ粗大ゴミであれば、問題なく回収を受け付けてもらえます。最寄り駅はJR猿田駅や椎柴駅ですが、いずれも徒歩30分以上かかり、近くを通るバス路線などもないため、やはり車両による運搬をおすすめします。なお、直接搬入の受付日時は、匝瑳中継施設と共通しています。約1万4000平方メートルの広大な敷地で稼働しており、車両の行き来も頻繁にある場合がありますので、搬入の際には事故のないよう、周囲に注意しながら行うようにしてください。

 粗大ゴミ処理券を購入する方法

粗大ゴミ処理券は、一般的に自治体に粗大ゴミの戸別回収を依頼する場合に、所定の手数料を事前に納付した証明として、粗大ゴミに貼っておくものです。粗大ゴミ処理券を発行してもらっていない場合、係員は戸別回収を拒否できますので、回収日までに確実に手数料を納付し、券を発行してもらわなければなりません。ただし、匝瑳市では粗大ゴミの戸別回収事業を実施していませんから、粗大ゴミ処理券の発行も行われていないため注意してください。


匝瑳市内で出た粗大ゴミは、匝瑳中継施設か東総地区クリーンセンターに直接搬入する方法でしか、処理を依頼できません。直接搬入では、その場で粗大ゴミの重量が計測され、その重量に応じた手数料を支払うことで手続きが完了します。手数料の事前納入は必要ありません。

粗大ゴミ処分手数料一覧

一般的に、粗大ゴミの戸別回収では、その品目ごとに処分手数料が細かく設定されている場合が多いです。品目によっては数千円単位にのぼることも珍しくありません。粗大ゴミは、燃えるゴミや資源物などの一般回収ルートとは別個で処理しなければならないため、すべて税金でまかなう無料回収が難しい特徴があるのです。そこで、粗大ゴミを出した市民が、その処分手数料を自己負担することを原則としています。この処分手数料は、ゴミ処理場への運搬や最終処分のために必要な一連の燃料費や人件費などとして使われます。金属ゴミは一度高温で溶かして再利用する場合もあれば、処理熱を使って処理施設で使う電力の一部を発電する場合もあります。そういった過程で利用する設備の導入費や維持費としても、粗大ゴミの処分手数料が使われています。特に体積や重量がある品目の粗大ゴミについては、処分に通常より多い工程が必要となるため、その分、高額の処分手数料が課されるわけです。


ただし、匝瑳市では粗大ゴミの戸別回収が行われていません。よって、粗大ゴミの処分手数料は、匝瑳中継施設か東総地区クリーンセンターに直接持ち込んだ場合に支払うことになり、粗大ゴミの重量10kgごとに100円（消費税込）という統一料金が定められています。重量が10kg未満の場合で100円、10kgに達していれば200円です。つまり、品目ごとの個別手数料は設定されていません。戸別回収よりも直接搬入のほうが、市が負担する人件費や燃料費がかからず、職員の手間も省けます。直接搬入によって、市民が粗大ゴミの運搬経費（ガソリン代など）を自己負担していることなどの事情から、処分手数料を安く設定し、市民に還元していると考えられます。


なお、会社や店舗、工場などの事業活動によって生じた事業系粗大ゴミをいずれかのゴミ処理施設に直接搬入した場合、その処分手数料は重量10kgごとに200円（税込）となっています。ただ、産業廃棄物に該当する事業系粗大ゴミであれば、専門に回収している民間業者に依頼したほうがスムーズに進む場合があります。

粗大ゴミ処理手数料等の減免

自治体によっては、粗大ゴミの処理手数料を特別に減額したり、免除したりしている場合があります。たとえば、老齢年金や遺族年金を受けている住民や、生活保護、児童扶養手当を受けている住民など、一般に潤沢な収入源がないために生活費に余裕がなく、困窮していると見られる人々を対象にして、粗大ゴミ処分手数料を減免することで、その生活基盤を支える政策もありえます。また、地震や水害などの天災に遭って、家のがれきなどを片付けなければならなかったりする場合も、その処理手数料を免除する自治体もありますし、町内会などのボランティア活動によって公道や山地、海岸などから回収された粗大ゴミについても、処理手数料を免除したほうが公益に資するという選択もあるでしょう。


しかし、匝瑳市の粗大ゴミ処理手数料は、匝瑳中継施設か東総地区クリーンセンターに直接搬入した場合において、重量10kgあたり100円という統一料金が設定されています。この処理手数料の減免の規定は、特に設けられていません。戸別回収の場合よりもずっと安価の処理手数料が定められていることから、特定の住人を対象にしてその減免をする必要性が薄く、むしろ処理経費の一部を匝瑳市も負担することで全体の公平を図っているものと考えられます。

 匝瑳の自治体以外で粗大ゴミを処分する方法

匝瑳市で出た粗大ゴミは、自治体に依頼して処理してもらうだけでなく、民間の専門業者に処分を頼む方法もあります。匝瑳市では戸別回収を受け付けていませんが、民間の不用品回収業者であれば、電話一本ですぐに指定の場所へ訪問して回収してもらえる場合も多いです。その点で、自治体の回収事業よりも利便性に優れています。

リサイクルショップに持っていく

まだ中古品として利用する価値が残っていて、世間の需要もある品物であれば、粗大ゴミに出すよりも、リサイクルショップに買い取ってもらうほうが賢明です。手数料を支払うどころか、売却して現金を受け取ることができるので、とてもお得であり、地球環境にも優しい処分方法です。新品同様のものや、人気の高級ブランド品、ゲーム機などであれば、驚くほど高く買い取ってもらえることも珍しくありません。自宅に訪問して買取査定してくれる業者もありますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。

販売店で引き取ってもらう

不要になったタイヤやカーバッテリーなどは、匝瑳市による回収の対象外ですが、車のディーラーやカー用品店などが回収に応じてくれる場合があります。一部のガソリンスタンドも処理を受け付けていることがありますので、念のため問い合わせてみましょう。そもそも、エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は、粗大ゴミとして廃棄することができず、家電リサイクル法に基づいて、販売店に依頼して処分してもらわなければなりません。その場合、家電メーカーごとに設定された再商品化等料金を処理手数料として支払います。

不用品回収業者に依頼する

粗大ゴミの戸別回収がない匝瑳市では、民間の不用品回収業者の存在価値が特に高いといえます。自家用車がなく、運転免許も保持していない住民にとって、処理場への直接搬入は非常に困難というべきだからです。電話やメールなどで回収を申し込めますし、自宅に駆けつけてすぐに粗大ゴミを持って行ってくれます。処理費用は数千円から数万円かかることもあり、やや負担が重いですが、その手軽さや便利さには替えられないところがあります。

 匝瑳の自治体と回収業者のメリット・デメリット

匝瑳市の場合、自治体による粗大ゴミの回収は、その費用が10kgごとに100円と安価で、面倒な手続きも不要というメリットがあります。処分したい粗大ゴミを、匝瑳市を管轄する2カ所の処理場に直接搬入し、その場で手数料を支払えば完了します。しかし、直接搬入は自家用車や軽トラックなどの車両を所有していない住人にとって難しいのも事実です。車両を所有していなければレンタカーを借りたり、他の住人に搬入を依頼したりしなければならないでしょう。たとえ粗大ゴミの処理手数料が安価でも、搬入するためのレンタカーの費用やガソリン代なども含めれば、それほど経済的とも言い切れません。持ち込むドライバーの時間や手間などもかかる点も含めて、デメリットは決して少なくないのです。


一方、民間の不用品回収業者に依頼する場合、自治体が実施していない粗大ゴミの戸別回収も、即座に受け付けてもらえるのが最大のメリットです。不用品回収業者の中にはリサイクルショップと連携しているところもあり、粗大ゴミの中に中古品として販売するに値するものが混じっていれば、買い取ってもらうことで処分料金が安くなります。また、粗大ゴミとして自治体が回収できない品目であっても、民間業者なら問題なく回収してもらえる場合も多いのです。ただし、処理費用が高額になりやすいのが民間業者を利用するときのデメリットといえます。見積もりに快く応じてもらえて、作業の後に追加費用が上乗せされない良心的な業者を選ぶことが重要です。

 粗大ゴミ処理は不用品回収業者がおすすめ

粗大ゴミの戸別回収を行っていない匝瑳市では、処理場に直接搬入するしか、適正な処分方法がありません。それを面倒だと感じて、もし粗大ゴミを山林などに放置すれば、廃棄物処理法違反の罪（不法投棄）に問われ、最高で懲役5年と罰金1000万円が両方科されるおそれがあります。その点、民間の不用品回収業者であれば、通常のサービスの範囲内で戸別回収に応じてもらえます。そのため、車両や運転免許を所持していない方にとっては、特に重宝するでしょう。しかも、電話一本で予約でき、最速で即日の回収を依頼できるため、思い立ったときに家の片付けが完了します。便利な分、利用料金がかさむこともありますが、不用品の買取と組み合わせれば、料金を抑えることも可能なのです。


また、引っ越しや大掃除のシーズンなどは、ゴミ処理場も混雑して手続きに時間がかかることも予想されます。こうした繁忙期にこそ、民間業者に前もって相談し、粗大ゴミの片付け作業を予約すべきでしょう。

まとめ

匝瑳市においては、自治体に粗大ゴミの処分を依頼する方法が、指定された2カ所の処分場への直接搬入しかありません。職員に依頼して、自宅近くまで粗大ゴミを回収しに来てくれるサービスがないのは、大きな難点です。一方、自治体の代わりに粗大ゴミの戸別回収の役割を担っているのが、民間の不用品回収業者です。その場に立ち会いさえすれば、粗大ゴミ回収のプロがすべて引き受けてくれるので、依頼主の住民は何も手伝う必要がありません。粗大ゴミ処理の公的なインフラが決して充実しているとはいえない匝瑳市にお住まいの皆さんには、民間の回収業者が特におすすめです。